東アフリカで国を超えて使われているスワヒリ語。
タンザニア、ケニア、ウガンダ、ルワンダで使われており、世界中で約1.4億人の人が話すと言われています。
今回は、タンザニアに1ヶ月滞在していた中で使った、スワヒリ語の基本的な挨拶を紹介していきます。
ぜひ練習してみてください。
どこでも使える!【基本の挨拶編①】
まずは挨拶編です。人を選ばすどこでも使える挨拶ですので、最初はこれだけでも覚えてみると良いでしょう。
◆元気ですか?
Hu jambo?(フ ジャンボ?)
◆元気です!
Si jambo!(シ ジャンボ!)
道を歩いていると、Jambo!(ジャンボ!)と声をかけられることが良くあります。
ここで、Jambo!(ジャンボ!)と返すと観光客だと思われますが、
Si jambo!(シ ジャンボ!)と返すと、スワヒリ語をきちんと知っているのだと思われます。
◆あなたは?
Na wewe?(ナ ウェウェ?)
挨拶をされたら、「あなたはどうですか?」と聞き返すと喜ばれます。
では、実際の会話をみてみましょう。
A:Hu jambo?(フ ジャンボ?)
元気ですか?
B:Si jambo. Na wewe?(シ ジャンボ!ナ ウェウェ?)
元気です。あなたは?
A:Si jambo, pia!(シ ジャンボ ピア!)
私も元気です!
Pia(ピア)は「〜も」という意味です。英語の「too」のように語尾につけます。
◆ありがとう
Asante(アサンテ)
Asante sana(アサンテサーナ)
良く使う言葉である「ありがとう」はスワヒリ語で、Asante(アサンテ)と言います。
Sana(サーナ)は「とても」という意味です。より丁寧に感謝を伝えたい場合に使います。
◆どういたしまして / ようこそ(歓迎の意)
Kalimu:カリム
Kalimu sana:カリムサーナ
Asante(アサンテ)と言われた時の返しは、Kalimu(カリム)と言います。
また、家に招いた時や、ご飯を振る舞う時にも歓迎の意を込めて使われます。
Kalimu(カリム)と言われた時は、Asante(アサンテ)と返しましょう。
◆さようなら
Kwa heri(クワヘリ)
◆おやすみなさい
Lala salama(ララ サラーマ)
様々な言い方がある!【基本の挨拶②】
◆〇〇の調子はどうですか?
Habari?(ハバリ?)
Habari za 〜〜(ハバリ ザ 〜〜)
良く使われる挨拶の一つにHabari(ハバリ)があります。
Habari za(ハバリ ザ)の後に、単語を持ってきて、〇〇の調子はどうですか?という文を作ります。
◆おはようございます
Habari za asubuhi.(ハバリ ザ アスブヒ)
朝:asubuhi(アスブヒ)
◆こんにちは
Habari za mchana.(ハバリ ザ ムチャナ)
午後:mchana(ムチャナ)
◆こんばんは
Habari za jioni.(ハバリ ザ ジオニ)
夕方:jioni(ジオニ)
夜:Usiku(ウシク)
夜はスワヒリ語で、Usiku(ウシク)と言いますが、Habari za usiku(ハバリ ザ ウシク)と聞くのは失礼に当たる場合もあるのであまり使いません。
暗くなってからは、「今日1日どうだった?」というニュアンスの、次に紹介するLeo(レオ)を使いましょう。
今日:leo(レオ)
◆こんにちは(どんな時間でもok)
Habari za leo.(ハバリ ザ レオ)
◆調子はどう?
Habari za gani.(ハバリ ザ ガニ)
他にも家族の様子を聞く場合、Habari za〜〜(ハバリ ザ〜〜)の後に続く単語を置き換えれば文の出来上がりです。
ニュース:gani(ガニ)
家族:familia(ファミリア)
子ども:watoto(ワトト)
仕事:kazi(カジ)
家:nyumbani(ニュンバニ)
旅行:safari(サファリ)
◆良い感じです!Nzuri!:ヌズーリ!
これらの返答に対して、基本的にはNzuri(ヌズーリ)やNzuri sana(ヌズーリ サーナ)と返します。
◆あんまり良くないです。
Nzuri kidogo.:ヌズーリ キドゴ
Nzuri nusunusu.:ヌズーリ ヌスヌス
◆お気の毒に。
Pole:ポレ
スワヒリ語のPole(ポレ)はとてもよく使われる言葉です。
英語の「Sorry」に近く、「お気の毒に、お大事に、お疲れ様」という意味で使われます。
例えば、小さい子どもが転んでしまった時や、体調の悪い人に対して、Pole(ポレ)と声をかけます。
Pole(ポレ)と声をかけられたら、Asante(アサンテ)と返しましょう。
A:Habari za asubuhi.(ハバリ ザ アスブヒ)
おはようございます。調子は?
B:Nzuri sana. Habari za gani?(ヌズーリ サーナ. ハバリ ザ ガニ?)
とっても良い感じです。あなたの調子は?
A:Nzuri!(ヌズーリ!)
いい感じです。
若者が使う!【フランクな挨拶編】
正式な挨拶ではありませんが、若者を中心に良く使われているフレーズが、Manbo(マンボ)です。
◆やあ!元気?
Manbo!(マンボ!)
Vipi?(ビピ?)
Manbo vipi?(マンボ ビピ?)
◆元気だよ!
Poa(ポア)
Safi(サフィ)
Freshi(フレシ)
Dole(ドレ)
返答は様々ありますが、どれも「good」「cool」の意味です。
返答と一緒にNa wewe?(ナ ウェウェ?)と聞き返すと喜ばれます。
A:Manbo!(マンボ!)
やあ、元気!?
B:Poa!Na wewe?(ポア!ナ ウェウェ?)
元気です。あなたは?
A:Safi!(サフィ!)
元気です。
年上の人に使う特別な挨拶【丁寧な挨拶編】
タンザニアでは、年上の人を敬う文化がとても強いです。
自分より年上の人に対して、尊敬を表す挨拶があります。
◆(尊敬の意を表す挨拶)
Shika moo(シカモゥ)
英語で言う「I respect you」の意味です。
なかなか日本では、挨拶として使わない言葉ですが、タンザニアでは挨拶のように日常の中で使われます。
この挨拶は時間に関係なく1日中使えます。
◆(尊敬を受け入れる挨拶)
Marahaba(マラハバ)
Shika moo(シカモゥ)と言われたら、その言葉を受け入れる言葉としてMarahaba(マラハバ)と返します。
小さい子どもがShika moo(シカモゥ)と言ってきたら、優しくMarahaba(マラハバ)と返してあげると良いでしょう。
語尾に相手を付け加えて、ホームステイ先の母にも使えるフレーズです。
A:Shika moo mama(シカモゥ ママ)
お母さんに対して尊敬の意があります。
B:Marahaba(マラハバ)
ありがとう。
父:Baba(ババ)
母:Mama(ママ)
祖父:Babu(バブ)
祖母:Bibi(ビビ)
兄:Kaka(カカ)
姉:Dada(ダダ)
先生:Mwalimu(ムワリム)
医者:Daktasi(ダクタシ)
言う相手によって語尾を変えて使ってみてください。
今回は、簡単な挨拶で使われるスワヒリ語を紹介しました。
スワヒリ語を少しでも話せると、現地の人との距離がグッと縮まるので、ぜひ使ってみてください!